2018-02-08 なつやすみ ゆめのなかをひらく水辺のような襖だ その先も またその先にも 傾斜したふうけいが見えるねむるようにひたされた草花はいくども 記憶をひきついでそこに生まれまぶたのなかをただよう暈が その色や質感が ただひとりのものでないことに驚く とぎれとぎれの冒険にうかぶ月のように たとえばきみとか わたしが 流れていくうえで どこにも投函されない などということがあるのだろうか